先日、旦那と二人で、保育園の参観に行ってきました。
一年に一回のこの行事。楽しみにしています。
ただ、息子の通う保育園では、決まった日の参観ではなく、親の都合の良い時にいつでも見に来てくださいというスタンス。
それも、他の保育スタッフに紛れて変装します笑。
三角巾を目深くかぶり、マスクを着用。そして他の保育スタッフと同じ白いエプロンをします。
はい、だいぶん怪しい不審者です。特に旦那にいたっては…笑えるレベル。
先生曰く、乳児クラスは結構両親がきていることに気づかれないとのこと。(うちの息子もまったく気づかずでした)
さて、家では甘えん坊王様の息子が、普段はどんないい子にしてるかなーなんて、期待していきましたが…
まさかの喧嘩のオンパレード。
お友達を突き倒す、物の取り合いになる、タックルしあう。
男同士にいたっては、積み木を武器に殴りかかる、積み木を頭めがけて投げる、それに反撃する…
いやいやいや、全然こんなの想像してませんてました。
変装してるため、声を出すとバレるので、旦那と目を合わせて、二人でテレパシー。
「これ、うちの子あかんやん…」
午前中の参観後、先生との懇談が控えていました。
懇談待ちの間、ずーっと頭の中で、
「男の子ってこんなもんなんか…たしかにうちの子はちょっとはっちゃけるタイプやけど、叩くこととか暴力、危ないことに関してはかなり厳しつ叱ってたつもりやけど、伝わってないのか…。自分をコントロールする能力が低いのかな…これはなにか精神面を鍛える、剣道とか柔道とか空手とかそんなん習わせないとあかんかな…。」
そんな考えがずーとあたまの中をグルグルグルしてました。そもそも、わたしの育て方でなんか問題があるのか…。甘いのか、もっと躾を厳しくしないといけないのか…
そんな考えがグルグルグルグルしてるなか、先生が懇談する部屋にやってきました。
先生は開口一番、
「どうでした〜?今日。息子さんは非常に賢く、周りの状況もよく観察してて、クラスのなかでもお兄ちゃん的存在です。なにも問題ないですよー。」
とのこと。
いっ、いやいやいや…先生。
明らかにうちの子、お友達に手あげてましたよ…。その上、素直に謝らないのもわたし見ましたよ。なんというか、あのまま成長しちゃったら人としてあかんと思うんですが…(隣で旦那はうなずくのみ)
でも、先生曰く、
「これでいいんです」
とのこと。
今の間に本気で喧嘩しておかないと、手加減がわからない子になってしまう、ある程度、人を叩く・叩かれた際の痛みを知っておく必要があるとのこと。加えて、息子がタックルをしたり友だちの顔を叩いたり、それはそれでその行動に至る理由がしっかりある。いきなり何の理由もなしにするのは問題だけど、自分がお友達のおもちゃを使いたかった、自分がしようと思っていたことを他の子にされてしまった等々…、色々その行動に移るまでの理由がしっかりあるんです、彼なりの。2歳児なんてこんなもんですよー。
とのこと。
「今日は、たまたま息子さんが手を出すのが多かったかもしれませんが、この程度の喧嘩は男の子間では日常茶飯事。明日になったらB君が同じことしてますよー。こちらも、怪我をしないようにしっかり見守ってるんで大丈夫です。度を越した時だけはしっかり介入するんで。」
いやはやー…保育士さんってすごい。
ちゃんと幼児、いや乳児の心理を汲み取って対応されてるんだと実感(当たり前よね、プロやし)。
子供同士が喧嘩なんかしちゃうと、わたしはワタワタしてしまうのですが、全然落ち着いて対応されている。加えて、その後の仲裁なんかもうまいこと両者の気持ちを汲み取るような声がけをしている。
その後も小一時間ほど、わたしの育児相談をさせてもらってました(旦那は引き続き横でうんうんうなづくのみでしたが…笑)
その日の晩ゴハン。旦那に、
「なぁなぁ、男の子ってやっぱ殴り合いの喧嘩とかするん?」
「うーん、まぁ、するなぁ。最後の記憶は小学生ぐらいやけど、やっぱあるなあ〜」
やっぱ、するのかー…女のわたしには正直わからん世界。
うーん、でも裏でこそこそするよりかは、行動にでたほうがわかりやすくはあるのか…?でも、小学生になって殴り合いの喧嘩とかなったらどうしよう…。
まだ寝返りとかうって、コロコロしてた時期。
あの時はあの時で、全てが初めての経験で、わからないことだらけの育児でいっぱいいっぱい。
早くしゃべってくれないかなー、もっと動いてくれないかなー、なんて思ってましたが、成長すればするで、各成長ステージで悩みはつきないんですね…。コミュニケーション取れればちょっと楽になるのかな、なんて甘く見てました。
改めて育児って大変、この先長いんやろなと再認識。ほんと不安と悩みがつきない日々なんでしょうね。でもそれを超えるぐらいの幸せを与えてくれるのも、息子なわけで。
早いものでもう3月。来年には保育園3年目。
去年の今頃なんかはまだお友達と喧嘩なんかするステージでもなかったのかな。まだペタペタのよちよち歩きで赤ちゃんぽさがまだ残っていたような気がします。
今はもう赤ちゃんぽさが垣間見える瞬間は少なくなり、完全に「少年」です。いっちょまえに、「今日はね〜、XXくんとあそんだの」「今からちょっとXXにいってくるね」なんて喋る内容も会話っぽくなってきました。この一年もあっという間だったな…。
とりあえず、育児に関して完全無知であることを実感したので、産休中、男の子の育児に関する本なんかも読んでみよう思います。育児書毛嫌いしてたのですが、流石にそんなわけにもいかないですね…。