「TOEIC900点の壁をなかなか超えることができない」
「TOEIC900点を突破するための参考書・勉強法が知りたい」
こんな悩みに回答します。
先に結論からいうと、TOEIC800点から900点になるために意識することはこの2点です。
- 基本に立ち返る
- TOEICと仲良くなる
実際私は、TOEIC800点台の後半から900点の壁をなかなか超えることができず、長いこと辛い思いをしてきました。
TOEIC800点台でも、世間一般ではハイスコアの部類に十分入ります。
ただ、「800点台をさまよう人」と「900点台を突破する人」には明確な違いがあります。
今では安定的に900点台をとれるようになった私ですが、数年前には「基本に立ち返る」「TOEICと仲良くなる」の意識が完全に抜けていました。そのため、900点を突破するまでにすごい回り道をしました。
今回は「TOEIC800点台だけど、900点台をなかなか突破できない人向け」に、私が実践した方法を記事にまとめました。
どうしても900点を突破したい方の参考になれば幸いです。
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目次
TOEIC900点を突破するまでの道
\わたしのTOEICスコアの推移/
まずは、わたしが900点を突破するまでのスコアの推移をご紹介します。
2016年11月 | 850点 |
2017年1月 | 895点 |
2017年3月 | 925点(L495点) |
2017年4月 | 925点 |
2017年5月 | 905点 |
ちなみに直近(2019年1月)のTOEICでは、英検1級合格後に受けた状況で920点。
1月のTOEICの結果出ました!
あぁー…しょっく
確かに手応えはなかったけど、950はいきたかった…ちょっと今日は休んでチャージして
明日から頑張ります💪990点までは長い旅になりそう…💦 pic.twitter.com/m7CWUaq6N7
— ココ💮英検1級合格ママ (@wmpress1000) January 29, 2020
わたしは、留学の経験(米1年、豪1年)もありますし、海外営業として仕事で英語も使っています。
日常的なコミュニケーション、なんならビジネス対応も仕事に支障はでません。
それでもしっかりTOEICのための勉強をしないと900点は突破できませんでした。
TOEIC900点のレベル
では、TOEIC900点とは一体どの程度のレベルなのか?いろんな角度から見ていきましょう。
TOEIC900点の受験者の割合
2018年度ではETS公式の情報によると895点以上のスコア保持者の割合は全体の「3.4%」でした。
TOEIC900点は難易度度は?CFERを元に他の試験と比較
CFERとは外国語の学習、教授、評価のためのヨーロッパ共通指標です。
この表では大体ですが、「B2」「C1」といったところですかね。
これを他の試験と比較してみてみると、
- 英検だと準一級、一級レベル
- TOEFLだと72〜120点
- IETLだと5.5〜8.0
といったところ。
いずれの試験でも高スコアと受け取れるものですね。
TOEIC900点以上は転職・就職に有利?
TOEIC900点を超えれば一般的には「英語を不自由なく使える人」と認知されるので、就職や転職活動において有利でしょう。
最近は、入社後の昇進試験でもTOEICを採用する企業が増えてきていますね。
わたしは長年海外営業で働いていますが、企業側もTOEIC800点台ぐらいから「英語ができる人なんだな」と見ていると感じます。
TOEIC900点以上になると英語ペラペラなんでしょ?
ただし「TOEICで高得点を取っている=ネイティブのように英語を操れる」というわけではないです。
TOEICで高得点をとっても英語でコミュニケーションをとるのが苦手な人はたくさんいますし、逆にTOEIC900点に満たなくても、バンバン海外の人とコミュニケーションを取って仕事・案件を取ってくるツワモノもいます。
TOEICはあくまで英語力を示す一つの指標でしかなく、TOEICで高得点をとれるから英語でコミュニケーションもなんなくこなせるというものではないので要注意です。
そのため、TOEICで高スコアを狙うのであれば、事前にその目的をはっきりさせておいたほうがよいです。
TOEIC900点以上をとるための勉強時間は?
私の体験をベースに考えると、現時点でTOEIC800点台後半の点数保持者の場合、1日2-3時間の勉強を確保して2〜3ヶ月ほど必要です。
ただ、これはあくまで目安です。
個人的には、勉強時間で達成度を計るのはあまりオススメしません。
というのも、1時間勉強するのでも、
- 効果の高い方法で1時間の勉強を毎日続ける
- 効果の低い方法で1時間の勉強を毎日続ける
では、その結果が異なってくるからです。
時間で勉強の達成度をはかるのではなく、取り組んだことベースで考えたほうが成果が出やすいです。
TOEIC900点とるには?必要な条件は?
ここからはTOEICで900点以上取るための必要条件を説明します。
リーディング問題は時間内で全て解く
900点台を目指すのであれば、時間内に全問解き終えることは必須です。
私は以下の時間配分で全てのパートを解いています。
Part5 | 10分 |
Part6 | 6分 |
Part7 | 55分 |
残り時間 | 4分 |
大体最後に4-5分余って、最終的な見直しをしている状況です。
公式問題集ではリーディングで400点台を取ろうとするならば、素点ベースで以下の正解数が必要となっています。
素点(100問) | 換算点範囲 |
96-100 | 460-495 |
91-95 | 425-490 |
86-90 | 395-465 |
81-85 | 370-440 |
76-80 | 335-415 |
あくまで目安ではありますが、上記の表を見ると、リーディングの間違いは多くても20問以内に留めておきたいところです。
そうなってくると、最後の20問を捨てるにしても、900点をとるにはそれ以外の問題が全て正解でなければいけない過酷な条件となってきます。
そのため、まずは「時間内に全ての問題を解く力をつけ、ケアレスミスを20問以内に留める」とするのが現実的でしょう。
\リーディング力をあげるのにオススメな記事/
英字新聞の読み方にはコツがある!この方法で英検1級合格しました!【勉強法】
必ず鉛筆で解く
マークシート問題は絶対に鉛筆を使ってください。これは試験中1秒でも時間短縮を図るためです。
鉛筆でマークシートを塗り潰すのと、シャープペンシルで塗り潰すのは、断然鉛筆の方が早いですよね?
これするだけで時間が稼げるのに、試験会場見渡すと、鉛筆使っていない人、非常に多いです。
900点以上を目指したいのであれば、ちょっとしたことでできる改善策は全て取り入れるべきです。
面倒でも、事前に鉛筆を買って、必ず鉛筆で試験を受けましょう!
正確に英語を理解する力を身につける
900点以上を目指すのであれば、小手先のテクニックに頼るのはやめましょう。
なんとなく英語を理解している状態で800点台をとるのは可能ですが、900点以上を目指すのであれば、今までおざなりにしてきた、あやふやな部分を一つ一つ潰していく必要があります。
コツコツコツコツ、正確に英語を理解する力をつけていくのが、一番の近道です。
- リーディングにおいては「精読」「音読」
- リスニングにおいては「ディクテーション」「シャドーイング」
いずれも、時間のかかる勉強法ですが、英語力を伸ばす上で基本の方法です。
900点以上を目指す方は、焦る気持ちを抑えて、今一度基本に立ち返りましょう。
TOEICになれる
TOEICに徹底的に慣れることも必要です。
なぜなら、TOEICには、TOEICならではのパターンが結構あり、それを事前に把握しておくだけで、試験中の心理的なストレスが軽減されます。
結果、当日も良いパフォーマンスを発揮することができます。
このTOEICに慣れるためには、当たり前のことですが、以下の方法しかありません。
- 公式問題集をひたすら解く
- 公式テストを何度も受ける
いろんな問題集がでて迷いますが、まずは公式問題集をやり込みましょう。
「公式問題集を解くだけはちょっとあじけない…」という方は、スタディサプリ(TOEIC版)のカリスマ講師関先生の講座を一通りみるのがめちゃめちゃオススメです。
▼スタディサプリENGLISHの素晴らしさを解説
【スタディサプリENGLISH】最強のTOEIC英語勉強法について解説!
文法理解も講義動画で1からたたき直すことができますし、なにより関先生の「TOEICあるある話」が非常に参考になります。
スタディサプリは7日間は無料で受けることができるので、ぜひ一度講義動画だけでも覗いてみてください。
\関先生の講座が目からウロコすぎる/
TOEIC900点突破するための参考書・勉強法
ここからはわたしが実践した、具体的な方法についてご紹介します。
TOEIC900点以上とるための参考書
\「公式問題集/
公式 TOEIC Listening & Reading 問題集 6
800点台から900点にのし上がるための参考書は「公式問題集」のみです。
もう800点台までくれば、ある程度英語力の基礎はできています。
ここから先はいかにTOEICと仲良くなれるかにかかってきます。
逆に、他の問題集をしても力が分散してしまうので、まずはこの模試を徹底的にやりこんでから、他の問題集に移るようにしましょう。
TOEIC900点以上取るための勉強法
ここからは公式問題集を活用した具体的な勉強法をご紹介します。
まずは問題集を解体
これは、どの分野においても私が実践している方法なのですが、まずは問題集を解体してください。
TOEICの公式問題集の場合は、問題の部分のみで結構です。
なぜなら、解体することで
- 勉強にとりかかる敷居を下げる
- テスト感がでる
- あとで復習するときに持ち歩きしやすくなる
からです。
新品の問題集を解体するのは抵抗があるかもしれませんが、問題集は使い込んでなんぼです。
思い切って解体しましょう!
まずは本番に近い状況で試験を受ける
家で模試を受ける時は、必ず以下のことを守ってください。
- マークシートを使って必ず鉛筆で解く
- リスニング問題はスピーカーで実施する(PCやスマホでもok)イヤホンはダメ!
- できるだけ一気に解く
試験に近い状況で模試をうけることで、自分がどの部分で疲れやすいのか等、試験時の体のリズムを知ることができます。
その経験値を持って、問題を解く順番を変えるのも一手です。
ただ育児中などでどうしてもまとまった時間をとるのが難しい場合は、分割しても良いです。
その際は、できるだけ各partごとに、目標とする解答時間内に問題を区切るようにしてください。
各partの解答時間、成績は必ず解答用紙に記録
模試中は面倒かもしれませんが、必ず各partの解答にかかった時間を記載しておきましょう。
これは、
- 自分がどの分野にどの程度時間をかけているか把握する
- 今後、問題を解くスピードが上がった際の自分の成長度合いを知るため
です。
リーディングの復習方法
模試を解いて、答え合わせが終わったら、使用した模試を徹底的に使いこなしましょう!
まず、リーディグは以下の流れで復習しましょう。
- 精読(文章のSVを全て抑える、意味があやふやな単語含め全て調べる等)
- 念のため、解答の日本文を全て読む(意外に思わぬところで、英文解釈が誤っている場合もあります)
- 内容を理解しながら音読(最低10回)
リーディングですが、この最後の「音読」は必ず必要です。
これには2つの理由があります。
- 黙読だとどうしても読み飛ばしをしてしまう
- 音読をすることで英語理解に必要な言語処理能力が鍛えられるので「速読」に繋がる
ちなみに私は現在英字新聞を活用した「精読+音読」の特訓を長いこと続けています。
次のTOEIC(3/8)までに#英字新聞100記事チャレンジ
やります💪【目的】
集中的にリーディング力つける【やり方】
・英字新聞を100記事読み切る
・次のTOEICまで(3/8)
・精読と音読のセットで1カウント
・記事の長さは問わない1日2-3記事読まなあかん…
けどできるとこまでやります pic.twitter.com/GWZJ6l6AZx— ココ💮英検1級育休ママ (@wmpress1000) January 20, 2020
この特訓を数ヶ月ほど続けた結果、5分前にしか終わらなかったリーディングが、今では10分までに終了することができ、英語での言語処理能力が確実に上がっているのを実感しています。
音読は、家の中でどこでもできる勉強法なのでぜひ取り入れてみてください。
リスニングの復習方法
リスニングは以下の流れで復習します。
- ディクテーション
- スクリプト見ながら音読(音声に合わせて)
- 文章が頭に入ってきたタイミングでシャドーイング(最低10回)
TOEICで高得点が取れるようになってくると、Part1は取れて当たり前だからといって復習をないがしろにしていませんか?
ディクテーションは必ずPart1からしっかりやりましょう。
「Part1って初めの問題だから初歩的で簡単なんじゃ…」と思われがちですが、そんなことありません。
しっかり対策・勉強しておかないと、わからない単語も出てきますし、実践時にスタートダッシュでこけるとそのあとメンタル的に響きます。
あとリスニングの復習では、ナレーターの声に慣れることを特に意識してください。
慣れるためには、徹底的なシャドーイングが効果的です。
TOEICではアメリカ、イギリス、オーストラリア等、様々なアクセントの問題が出題されます。
各国の英語に慣れるには、シャドーイングで自分の口をその国の英語に慣らしていくのが一番効果的です。
何度も繰り返すことで、ナレーターの声に親しみを持ちやすくなってくるので、ここは根気よく頑張りましょう!
【TOEIC900点】余裕があれば…(今の私がすること)
ここからは、今思い返せば「これやればもっと最短距離でいけるはず!」と思う方法をご紹介します。
金フレでTOEIC単語を頭に叩き込む
TOEICには、TOEICによく出てくる単語・フレーズがあります。
例えば
ladder(はしご), be propped up against(立てかけられている), landscaping(造園)
これらの単語は、英語力高い人でもTOEIC用にしっかり対策しないとなかなかわからないと思います。
そのためには、この「金フレ」を徹底的に使いこなしましょう!
TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ (TOEIC TEST 特急シリーズ)
TOEIC界ではベストセラーすぎる単語帳です。
この単語帳はTOEIC受験回数80回以上を超えるTEX加藤さんが、TOEICでよく出る単語を試験直後に書きためたデータが元になっています。
正真正銘のTOEICのための単語帳です。
ただ最近は競合どころとして、公式ETSさんも単語帳出版しました。
TOEIC Listening & Reading 公式ボキャブラリーブック
TOEIC Listening & Reading 公式ボキャブラリーブック
単語帳は、合う合わないがあるので、自分にあうなと思うものを一冊だけ買って、それを徹底的にやりこみましょう。
複数の単語帳を買ってもパワーが分散するだけなので、使用する単語帳は厳選するのがオススメ。
TOEICのテクニックを知る
テクニックに頼るのはダメですが、テクニックは知っておいて損はありません。そういった情報は積極的に取り入れましょう!
TOEICはいろんなテクニック本が出版されていますが、中でもオススメは、スタディサプリのTOEICカリスマ講師の関先生の動画講義です!
\目からウロコすぎる/
月々2500〜2900円ほどかかりますが、正直そのサブスク代以上の価値があります。
スタディサプリの関先生の講座のメリットは
- 動画講義で文法を1からたたきなおせる
- TOEICならでは対策法を教授してもらえる
- 効果的な勉強法も教えてくれる
自分のTOEIC対策に不安な方は、各Partの勉強法に関する講義だけでも一度覗いてみるべきです!
わたしはこの動画講義に魅せられ、無料体験後そのまま入会しました。
今でもTOEIC満点達成に向け、毎日スキマ時間に少しずつ講義を進めています。
\関先生の講座が目からウロコすぎる/
まとめ
ココがポイント
- TOEIC900点超えるために意識することは「基本に立ち返る」「TOEICと仲良くなる」
- TOEIC800点台であれば1日2-3時間の勉強を確保して2〜3ヶ月ほど必要。だけど時間数で達成度をはかるのはオススメしない。
- リーディングにおいては「精読・音読」、リスニングは「ディクテーション・シャードイング」は必須!基本に立ち返ろう!
- 参考書は「TOEIC公式問題集」だけで十分!余裕があれば「金フレ」もオススメ!
- TOEIC対策にスタディサプリの関先生の講座はマジでオススメ!
TOEICを900点突破するのは、一見すると難しそうなイメージがあります。
地道にコツコツ勉強をしなければいけないので、確かにモチベーションの維持は大変です。すぐに成果のでるものでもありません。
しかし、800点まできているということは、すでに英語の基礎力はあるということ。
正しい努力をすれば、900点まではあと少しです!
この記事が、900点を突破したくて勉強法に悩みに悩んでいる方の参考になれば幸いです。
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